『勉強とは思考と暗記!作業は勉強ではない!』の話

よく、英語を勉強するのに単語帳を時間をかけて作ったり、社会の勉強をするのに学校の授業ノートをカラーペンなどを使用して綺麗に書き写したりするなどの、いわゆる「作業」をしている生徒がいます。

このような作業にとても時間をかける人は、まず成績は伸びません。作業しながらも同時に暗記をしていれば少しはましですが、何時間も作業をして勉強した気になっている人がほとんどです。

皆さんは多数の科目を勉強しなければならないので、1科目あたりの学習にかけられる時間は思っている以上に少ないです。正直作業にかけている時間などないといえます。作業に時間をかけている人は、その科目にかけられる学習可能時間の大半を使ってしまっています。そして、せっかく完成した教材をじっくり有効活用することなく、作業で疲れて眠ってしまったり、別の科目の学習に移ってしまうことも多いようです。それでテストを迎えて点数が伸びるはずはありませんね。こういった作業は絶対するなとはいいませんが、できるだけ作業は短時間で終えるなど効率的に行うことを考えましょう。

さて、勉強とは“思考”と“暗記”です。

思考型の勉強とは、論理的にものごとを考えて、答や解決法を導き出すことです。問題を集中してじっくり考えることを繰り返して、徐々にスピードを上げていく訓練をしていくこと、これが勉強の一つです。

一方、暗記型の勉強とは、社会や、理科の計算以外の内容はもちろん、漢字や単語、算数や数学の公式などは、主要内容の思考を行うにも土台として暗記が必要です。たとえば英語では、単語を覚え、そしてフレーズ・文法をたくさん覚えて、書き換えや並び替え、英作といった思考系の問題が初めて考えられます。

ちなみに一見暗記ばかりの科目といわれる社会でも最近は思考力は求められています。たとえば歴史で、ある戦争が起こった原因を説明するような問題が出されています。そしてその問題を考えるためには、歴史的背景を覚えておかなければなりませんね。

私の考える勉強のイメージは、暗記が車の前輪で、思考力がそのあとについてくる後輪です。ですからバランスが大切です。そして車をできるだけ速く進ませられるようにスピードが望まれます。作業は勉強ではないので、少しでも多く勉強時間を確保できるようにしましょう!

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