『姿勢に気をつけると集中力がアップする!』の話

皆さん、新年になって気持ちも新たになっていることと思います。ほとんどの生徒は新たな決意を抱いていることでしょう。

 

さて、何より勉強は集中力が大事です。でも中高生で“勉強をしなくちゃいけないのはわかっているけどどうしてもスマホに手を伸ばしてしまう”“問題集を開いた瞬間、頭がぼんやりしてしまう”というような人は多いでしょう。

集中力にまつわる最大の誤解は「集中力=生まれつき、あるいは環境によるもの」という思い込みです。この誤解があるせいで、人は集中できない自分を“人より劣っている”“怠け者”と決め込んでしまいます。

でも安心してください。

後ろ向きになる必要も、不安がることもありません。集中力のある人、ない人の差は、その仕組みを知り、トレーニングを積んでいるかどうかの違いだけです。

今回は、姿勢を正すことを説明します。ポイントは日頃無意識に行っている行為を「やらないようにすること」は強い集中力を必要とするということです。

姿勢を保つという行為は、普段なかなか意識しない行動です。私たちは気づくと猫背になったり肘をついたり、足を組んだりしています。しかし、「この2週間は姿勢に気をつけて生活する」と意識することで、無意識の行動が強く意識されます。

猫背になったら、「いけない、いけない!」と胸を張り、肘をついているのに気づいたら、慌てて背筋を伸ばし、足を組んで座っていたらすぐに座りなおす。文章にすると簡単なようですが、実際に試してみると想像以上の集中力が必要です。

例えるなら、負荷の高いダンベルを使った筋トレみたいなものです。無意識の行動に「はっ」と気づき、攻めるという行動を繰り返せば繰り返すほど集中力につながる力を鍛えることになるのです。

これは「セルフモニタリング効果」と呼ばれ、自分で自分の行動を客観的に観察して、“うまくいった、うまくいかなかった”と評価し、そこから生じる達成感や反省によって行動をさらに強化できるという働きです。

ちなみにこういうトレーニング方法は“姿勢”以外にもたくさんあるようです。

また次回で紹介します。

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